

# REL02-BP03 拡張性と可用性を考慮した IP サブネットの割り当てを確実に行う
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 Amazon VPC の IP アドレス範囲は、将来の拡張やアベイラビリティーゾーン間でのサブネットへの IP アドレスの割り当てを考慮して、ワークロードの要件を満たすための十分な大きさが必要です。これには、ロードバランサー、EC2 インスタンス、コンテナベースのアプリケーションが含まれます。

 ネットワークトポロジの計画は、IP アドレススペースの定義から始めます。プライベート IP アドレス範囲 (RFC 1918 ガイドラインに準拠) は、VPC ごとに割り当てる必要があります。このプロセスの一環として、次の要件を満たすようにします。
+ リージョンごとに複数の VPC 用の IP アドレススペースを割り当てます。
+ VPC 内で複数のアベイラビリティーゾーンを網羅できるように、複数のサブネット用のスペースを確保します。
+ 将来の拡張のために、未使用の CIDR ブロックスペースを VPC 内に残しておくことを検討します。
+ 機械学習用のスポットフリート、Amazon EMR クラスター、Amazon Redshift クラスターなど、使用する可能性のある Amazon EC2 インスタンスの一時的なフリートのニーズを満たす IP アドレススペースがあることを確認します。各 Kubernetes ポッドにはデフォルトで VPC CIDR ブロックからルーティング可能なアドレスが割り当てられるため、Amazon Elastic Kubernetes Service (Amazon EKS) などの Kubernetes クラスターについても同様の検討が必要です。
+ 各サブネット CIDR ブロックの最初の 4 つの IP アドレスと最後の IP アドレスはリザーブドのため、使用できません。
+ VPC に割り当てられた最初の VPC CIDR ブロックは変更または削除できませんが、重複していない CIDR ブロックは VPC に追加できます。サブネット IPv4 CIDR は変更できませんが、IPv6 CIDR は変更できます。
+ 利用可能な VPC CIDR ブロックの最大サイズは /16、最小サイズは /28 です。
+ 他の接続ネットワーク (VPC、オンプレミス、その他のクラウドプロバイダー) を検討し、IP アドレススペースが重複しないようにしてください。詳細については、「[REL02-BP05接続されているすべてのプライベートアドレススペースにおいて、重複しないプライベート IP アドレス範囲を指定する](https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/reliability-pillar/rel_planning_network_topology_non_overlap_ip.html)」を参照してください。

 **期待できる成果:** IP サブネットをスケールできるため、将来の成長に対応し、無駄を回避できます。

 **一般的なアンチパターン:** 
+ 将来の成長が考慮されていないため、CIDR ブロックが小さすぎて再構成が必要になり、ダウンタイムが発生する可能性がある。
+ Elastic Load Balancer が使用できる IP アドレスの数を不正確に見積もる。
+ 多数の高トラフィックロードバランサーを同じサブネットにデプロイする。
+ IP アドレスの消費をモニタリングできない状態で、自動スケーリングメカニズムを使用する。
+ 将来の成長予測をはるかに超える過剰に大きな CIDR 範囲を定義したせいで、アドレス範囲が重複する他のネットワークとのピアリングが困難になる可能性がある。

 **このベストプラクティスを活用するメリット:** これにより、ワークロードの増大に対応し、スケールアップ時に引き続き可用性を提供できます。

 **このベストプラクティスを活用しない場合のリスクレベル:** 中 

## 実装のガイダンス
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拡張、規制コンプライアンス、他のネットワークとの統合に対応できるようにネットワークを計画します。適切に計画しないと、拡張の見積もりが甘くなったり、規制コンプライアンスが変わったり、取得やプライベートネットワーク接続の実装が困難になったりする場合があります。
+  サービス要件、レイテンシー、規制、ディザスタリカバリ (DR) 要件に基づいて、関連する AWS アカウントとリージョンを選択します。
+  リージョン別 VPC デプロイのニーズを明確にします。
+  VPC のサイズを明確にします。
  +  マルチ VPC 接続をデプロイするかどうかを判断します。
    +  [Transit Gateway とは](https://docs.aws.amazon.com/vpc/latest/tgw/what-is-transit-gateway.html) 
    +  [単一リージョンの複数 VPC 接続](https://aws.amazon.com/answers/networking/aws-single-region-multi-vpc-connectivity/) 
  +  規制要件のためにネットワークの分離が必要かどうかを判断します。
  + 現在および将来のニーズに合わせて、適切なサイズの CIDR ブロックを持つ VPC を作成します。
    + 成長予測が不確かな場合は、将来の再構成のリスクを軽減するために、大きめの CIDR ブロックを選択しておいた方がよいでしょう。
  + デュアルスタック VPC の一部として、サブネットの [IPv6 アドレス指定](https://aws.amazon.com/vpc/ipv6/)を使用することを検討してください。IPv6 は、多数の IPv4 アドレスが必要となる一時的なインスタンスやコンテナのフリートを含む、プライベートサブネットでの使用に適しています。

## リソース
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 **関連する Well-Architected のベストプラクティス:** 
+  [REL02-BP05 接続されているすべてのプライベートアドレススペースにおいて、重複しないプライベート IP アドレス範囲を指定する](https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/reliability-pillar/rel_planning_network_topology_non_overlap_ip.html) 

 **関連ドキュメント:** 
+  [APN パートナー: ネットワークの計画を支援できるパートナー](https://aws.amazon.com/partners/find/results/?keyword=network) 
+  [ネットワークインフラストラクチャ向け AWS Marketplace](https://aws.amazon.com/marketplace/b/2649366011) 
+  [Amazon Virtual Private Cloud Connectivity Options ホワイトペーパー](https://docs.aws.amazon.com/whitepapers/latest/aws-vpc-connectivity-options/introduction.html) 
+  [複数のデータセンターの HA ネットワーク接続](https://aws.amazon.com/answers/networking/aws-multiple-data-center-ha-network-connectivity/) 
+  [単一リージョンの複数 VPC 接続](https://aws.amazon.com/answers/networking/aws-single-region-multi-vpc-connectivity/) 
+  [Amazon VPC とは?](https://docs.aws.amazon.com/vpc/latest/userguide/what-is-amazon-vpc.html)
+  [IPv6 on AWS](https://aws.amazon.com/vpc/ipv6) 
+  [リファレンスアーキテクチャの IPv6](https://d1.awsstatic.com/architecture-diagrams/ArchitectureDiagrams/IPv6-reference-architectures-for-AWS-and-hybrid-networks-ra.pdf) 
+  [Amazon EKS が IPv6 サポートを開始](https://aws.amazon.com/blogs/containers/amazon-eks-launches-ipv6-support/) 
+ [VPC に関する推奨事項 - Classic Load Balancer](https://docs.aws.amazon.com/elasticloadbalancing/latest/classic/elb-backend-instances.html#set-up-ec2)
+ [アベイラビリティーゾーンサブネット - Application Load Balancer](https://docs.aws.amazon.com/elasticloadbalancing/latest/application/application-load-balancers.html#availability-zones)
+ [アベイラビリティーゾーン - Network Load Balancer](https://docs.aws.amazon.com/elasticloadbalancing/latest/network/network-load-balancers.html#availability-zones)

 **関連動画:** 
+  [AWS re:Invent 2018: Amazon VPC 向けの高度な VPC 設計と新機能 (NET303)](https://youtu.be/fnxXNZdf6ew) 
+  [AWS re:Invent 2019: 多くの VPC に対応した AWS Transit Gateway のリファレンスアーキテクチャ (NET406-R1)](https://youtu.be/9Nikqn_02Oc) 
+  [AWS re:Invent 2023: AWS の新機能のご紹介 成長と柔軟性を考慮したネットワーク設計 (NET310)](https://www.youtube.com/watch?v=FkWOhTZSfdA) 