

# OPS 3. 組織の文化はビジネスの成果をどのようにサポートしますか?
<a name="ops-03"></a>

 チームメンバーにサポートを提供することで、チームメンバーがより効果的に行動し、ビジネスの成果をサポートできるようにします。

**Topics**
+ [OPS03-BP01 エグゼクティブスポンサーシップを提供する](ops_org_culture_executive_sponsor.md)
+ [OPS03-BP02 チームメンバーに、結果にリスクがあるときにアクションを実行する権限が付与されている](ops_org_culture_team_emp_take_action.md)
+ [OPS03-BP03 エスカレーションが推奨されている](ops_org_culture_team_enc_escalation.md)
+ [OPS03-BP04 タイムリーで明確、かつ実用的なコミュニケーション](ops_org_culture_effective_comms.md)
+ [OPS03-BP05 実験の推奨](ops_org_culture_team_enc_experiment.md)
+ [OPS03-BP06 チームメンバーがスキルセットを維持、強化することができ、それが推奨されている](ops_org_culture_team_enc_learn.md)
+ [OPS03-BP07 チームに適正なリソースを提供する](ops_org_culture_team_res_appro.md)

# OPS03-BP01 エグゼクティブスポンサーシップを提供する
<a name="ops_org_culture_executive_sponsor"></a>

 トップレベルでは、シニアリーダーシップがエグゼクティブスポンサーの役割を果たし、成功の評価を含め、組織の成果に対する期待と方向性を明確に策定します。スポンサーは、ベストプラクティスの採用と組織の進化を提唱し、推進します。

 **期待される成果:** クラウド運用の導入、変革、最適化に取り組む組織は、期待される成果に対して明確なリーダーシップと説明責任を確立します。このような組織は、新しい成果を達成するために組織が必要とする各能力を把握し、開発のための機能チームに所有権を割り当てます。リーダーシップは積極的にこの方向性を定め、所有権を割り当て、説明責任を担い、業務を定義します。その結果、組織全体にわたって個人が準備を整え、インスピレーションを受けて、期待される目標に向かって積極的に取り組むことができます。

 **一般的なアンチパターン:** 
+  クラウド運用のスポンサーや計画が明確にされないまま、ワークロードのオーナーにはワークロードを AWS に移行することが義務付けられています。これにより、チームは運用能力の改善や成熟に向けて意識的に協力することがなくなっています。運用上のベストプラクティス基準が欠如しているため、チームに負担がかかり (オペレーターの労力、緊急対応、技術的負債など)、イノベーションの制約となります。
+  リーダーシップのスポンサーや戦略を提供せずに、新しいテクノロジーの導入という新しい組織全体にわたる目標が策定されました。チームによって目標の解釈が異なるため、注力すべき個所、それが重要である理由、影響の測定方法について混乱が生じます。結果として、組織はテクノロジーの導入に関する推進力を失います。

 **このベストプラクティスを活用するメリット:** エグゼクティブスポンサーシップが明確にコミュニケーションをとり、ビジョン、方向性、目標を共有することで、チームメンバーは自分に何が期待されているかを理解します。リーダーが積極的に関与すると、個人とチームは定義された目標を達成するために同じ方向で集中的に尽力を開始します。この結果、組織は成功するための能力を最大限に発揮できます。成功を評価すると、成功への障壁をより適切に特定して、エグゼクティブスポンサーの介入によって対処できるようになります。

 **このベストプラクティスを活用しない場合のリスクレベル:** 高 

## 実装のガイダンス
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+  クラウドジャーニーのあらゆるフェーズ (移行、導入、または最適化) で成功を得るには、指名されたエグゼクティブスポンサーによるトップレベルのリーダーシップの積極的な関与が必要です。エグゼクティブスポンサーは、定義された戦略に沿ってチームの考え方、スキルセット、作業方法を調整します。
  +  **理由を説明する;** 明確さを保ち、ビジョンと戦略の背後にある論理について説明します。
  +  **期待値を設定する:** 進捗状況や成功の測定方法など、組織の目標を定義して公開します。
  +  **目標の達成度を追跡する:** (タスクの完了だけでなく) 目標の段階的な達成度を定期的に測定します。成果が危ぶまれる場合に適切な措置を講じることができるように、結果を共有します。
  +  **目標を達成するために必要なリソースを提供する:** 人とチームを集めてコラボレーションを行い、定義された成果をもたらす適切なソリューションを構築します。これにより、組織の摩擦が軽減または排除されます。
  +  **チームを支援する:** チームと常にかかわり、チームのパフォーマンスと、チームに影響を与える外的要因があるかどうかを理解します。チームの進行を妨げている障害を特定します。チームのために障害に対処し、不要な負担を取り除きます。チームが外部要因の影響を受けた場合、目標を再評価し、必要に応じてターゲットを調整します。
  +  **ベストプラクティスの導入を促進する:** 定量的なメリットをもたらしたベストプラクティスを認定し、その考案者と採用者を評価します。さらなる導入を推奨して、得られるメリットを拡大します。
  +  **チームの進化を促す:** 継続的な改善の文化を創造し、達成した進歩と失敗から積極的に学びます。個人と組織の両者の成長と発展を奨励します。データやエピソードを利用して、ビジョンと戦略を進化させます。

 **お客様事例** 

 AnyCompany Retail は、生成 AI による顧客体験の迅速な改革、生産性の向上、成長の加速を通じたビジネス変革の途上にあります。

### 実装手順
<a name="implementation-steps"></a>

1.  シングルスレッドリーダーシップを確立して、変革を主導し、推進する主要エグゼクティブスポンサーを割り当てます。

1.  変革のビジネス成果を明確に定義して、所有権と説明責任を割り当てます。主要エグゼクティブに重要な決定を主導して下す権限を付与します。

1.  変革戦略が非常に明確であり、エグゼクティブスポンサーから組織のあらゆるレベルに広く伝えられていることを確認します。

   1.  IT とクラウドイニシアチブのビジネス目標を明確に定義します。

   1.  IT およびクラウドトランスフォーメーションを推進するための主要なビジネスメトリクスを文書化します。

   1.  戦略の一端を担うすべてのチームおよび個人に着実にビジョンを伝えます。

1.  特定のリーダー、マネージャー、個別の貢献者にどのようなメッセージを伝える必要があるかを明記したコミュニケーション計画メトリクスを作成します。このようなメッセージを発信する人またはチームを指定します。

   1.  コミュニケーション計画は、一貫性をもって確実に遂行します。

   1.  定期的に対面式のイベントを開催して、期待される内容を明確にして管理します。

   1.  コミュニケーションの有効性に関するフィードバックを受け入れ、これに応じてコミュニケーションを調整し、計画を策定します。

   1.  コミュニケーションイベントをスケジュールして、チームが抱える課題を積極的に把握し、必要に応じて方針を修正できるような一貫性あるフィードバックループを確立します。

1.  リーダーシップの視点から各イニシアチブに積極的に関与して、影響を受けるすべてのチームが達成すべき成果を理解していることを確認します。

1.  各ステータスミーティングでは、エグゼクティブスポンサーは障害となる要因を探し、設定されたメトリクス、エピソード、またはチームからのフィードバックを調べ、目標に向けた進捗状況を測定する必要があります。

 **実装計画に必要な工数レベル:** 中 

## リソース
<a name="resources"></a>

 **関連するベストプラクティス:** 
+  [OPS03-BP04 タイムリーで明確、かつ実用的なコミュニケーション](https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/operational-excellence-pillar/ops_org_culture_effective_comms.html) 
+  [OPS11-BP01 継続的改善のプロセスを用意する](wellarchitected/latest/operational-excellence-pillar/evolve/learn_share_and_improve/ops_evolve_ops_process_cont_imp.html) 
+  [OPS11-BP07 オペレーションメトリクスのレビューを実行する](wellarchitected/latest/operational-excellence-pillar/evolve/learn_share_and_improve/ops_evolve_ops_metrics_review.html) 

 **関連ドキュメント:** 
+  [組織の毛玉をほどく: 統制をとる](https://aws.amazon.com/blogs/enterprise-strategy/untangling-your-organisational-hairball-highly-aligned/) 
+  [生きている変革: 実用本位で変更にアプローチする](https://aws.amazon.com/blogs/enterprise-strategy/the-living-transformation-pragmatically-approaching-changes/) 
+  [未来に対応できる企業になる](https://aws.amazon.com/blogs/enterprise-strategy/becoming-a-future-ready-enterprise/) 
+  [CCOE を構築するときに避けるべき 7 つの落とし穴](https://aws.amazon.com/blogs/enterprise-strategy/7-pitfalls-to-avoid-when-building-a-ccoe/) 
+  [クラウドへの道しるべ: 成功のための重要業績評価指標 (KPI) とは](https://aws.amazon.com/blogs/enterprise-strategy/navigating-the-cloud-key-performance-indicators-for-success/) 

 **関連動画:** 
+  [AWS re:Invent 2023: A leader's guide to generative AI: Using history to shape the future (SEG204)](https://youtu.be/e3snrDsct1o) 

 **関連する例:** 
+  [Prosci: Primary Sponsor's Role & Importance](https://www.prosci.com/blog/primary-sponsors-role-and-importance) 

# OPS03-BP02 チームメンバーに、結果にリスクがあるときにアクションを実行する権限が付与されている
<a name="ops_org_culture_team_emp_take_action"></a>

 リーダーシップが植え付けた所有権文化の行動により、すべての従業員が、定義された役割と説明責任の範囲を超えて、会社全体のために行動する権限を与えられていると感じるようになります。従業員は、リスクが発生するに従ってプロアクティブにリスクを特定し、適切なアクションを取るように行動できます。このような文化により、従業員は状況を認識したうえで価値の高い意思決定を行うことができます。

 例えば Amazon では、従業員が状況に従って前進し、問題を解決し、対立に対処し、アクションを起こすために必要な行動を推進するためのガイドラインとして、[リーダーシップ原則](https://www.amazon.jobs/content/en/our-workplace/leadership-principles)を採用しています。

 **期待される成果:** リーダーシップは、組織の下位レベルであっても、個人やチームが重要な意思決定を行える新しい文化に影響を与えます (ただし、意思決定は監査可能な許可と安全メカニズムで定義する必要があります)。失敗を恐れないことが奨励され、チームは将来的に同様の状況に対処できるように、意思決定と対応を改善する方法を繰り返し学びます。その他のチームに利益をもたらすような改善につながったアクションがあれば、このようなアクションから学んだ知識を積極的に共有します。リーダーシップは、オペレーションの改善を測定し、個人や組織が同様のパターンを採用するようにインセンティブを提供します。

 **一般的なアンチパターン:** 
+  リスクが特定された際に対処すべき内容についての明確なガイダンスやメカニズムが組織に存在しません。例えば、従業員がフィッシング攻撃を発見したときにセキュリティチームへの報告を怠った場合、組織の大部分が攻撃を受けてしまいます。これはデータ侵害の原因となります。
+  サービスが利用できないことについて、顧客が不満を訴えています。サービスが利用できない主な原因は、デプロイの失敗です。デプロイツールは SRE チームが担当しており、デプロイの自動ロールバックは長期的なロードマップの対象となっています。最近のアプリケーションロールアウトで、エンジニアの 1 人がアプリケーションを以前のバージョンに自動的にロールバックするソリューションを考案しました。このソリューションは、SRE チームが採用するパターンとなる可能性があります。ただし、このような改善を追跡するプロセスがないため、その他のチームはこの方法を採用していません。組織は、顧客に影響を及ぼしてさらにマイナスのセンチメントを引き起こすデプロイの失敗に引き続き悩まされることになります。
+  コンプライアンス維持のため、社内の情報セキュリティチームは、Amazon EC2 Linux インスタンスに接続するオペレーターに代わって、共有 SSH キーを定期的にローテーションするプロセスを長年管理しています。情報セキュリティチームがキーローテーションを完了するまでに数日かかり、その間の対象インスタンスへの接続はブロックされます。情報セキュリティにもその他のチームにも、同様の結果を得るために AWS のその他のオプションを利用することを提案する者はいません。

 **このベストプラクティスを活用するメリット: ** 意思決定を行う権限を分散し、チームが主要な意思決定を行えるようにすることで、成功率を上げ、より迅速に問題に対処できます。さらに、チームは当事者意識を持ち始め、失敗を受け入れられるようになります。実験が文化の中軸となります。マネージャーやディレクターは、業務のあらゆる面で細かく管理されているようには感じません。

 **このベストプラクティスを活用しない場合のリスクレベル:** 中 

## 実装のガイダンス
<a name="implementation-guidance"></a>

1.  失敗が起こり得ることが予想される文化を育みます。

1.  組織内のさまざまな業務領域について、明確な所有権と説明責任を定義します。

1.  所有権と説明責任を全員に伝え、分散型の意思決定を円滑に進めるうえで支援を提供する人物が誰であるかを各自が把握できるようにします。

1.  単一の方向と双方向の意思決定を定義し、より高いレベルのリーダーシップにエスカレーションする必要があるケースを各自が把握できるようにします。

1.  成果がリスクに直面した場合、すべての従業員がさまざまなレベルで対処する権限を付与されているという意識を組織全体で高めます。ガバナンス、アクセス許可レベル、ツール、機会に関するドキュメントをチームメンバーに提供して、効果的に対応するために必要なスキルを練習します。

1.  さまざまな意思決定に対応するために必要なスキルを練習する機会をチームメンバーに提供します。意思決定レベルを定義したら、ゲームデーを開催して、各貢献者がプロセスを理解し、実際に実行できることを確認します。

   1.  プロセスと手順のテストとトレーニングを実行できる安全な代替環境を用意します。

   1.  成果に既に定義されているレベルのリスクがある場合、チームメンバーにはアクションを起こす権限があるという意識を受け入れ、育みます。

   1.  チームメンバーがサポートするワークロードとコンポーネントにアクセス許可とアクセス権を割り当てることで、アクションを実行するチームメンバーの権限を定義します。

1.  チームが学んだこと (運用上の成功と失敗) を共有できるようにします。

1.  チームが現状に問題意識を持てるようにして、改善点と組織に及ぼす影響を追跡して測定するメカニズムを提供します。

 **実装計画に必要な工数レベル:** 中 

## リソース
<a name="resources"></a>

 **関連するベストプラクティス:** 
+  [OPS01-BP06 メリットとリスクを管理しながらトレードオフを評価する](https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/operational-excellence-pillar/ops_priorities_eval_tradeoffs.html) 
+  [OPS02-BP05 責任と所有権を特定するためのメカニズムが存在する](https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/operational-excellence-pillar/ops_ops_model_req_add_chg_exception.html) 

 **関連ドキュメント:** 
+  [AWS ブログ記事 \$1 俊敏なエンタープライズ](https://aws.amazon.com/blogs/enterprise-strategy/the-agile-enterprise/) 
+  [AWS ブログ記事 \$1 成功を測定する: パラドックスと計画](https://aws.amazon.com/blogs/enterprise-strategy/measuring-success-a-paradox-and-a-plan/) 
+  [AWS ブログ記事 \$1 吹っ切る: チームの自律性を育む](https://aws.amazon.com/blogs/enterprise-strategy/letting-go-enabling-autonomy-in-teams/) 
+  [集中化か分散化か?](https://aws.amazon.com/blogs/enterprise-strategy/centralize-or-decentralize/)

 **関連動画:** 
+  [re:Invent 2023 \$1 How to not sabotage your transformation (SEG201)](https://www.youtube.com/watch?v=heLvxK5N8Aw) 
+  [re:Invent 2021 \$1 Amazon Builders' Library: Operational Excellence at Amazon](https://www.youtube.com/watch?v=7MrD4VSLC_w) 
+  [Centralization vs. Decentralization](https://youtu.be/jviFsd4hhfE?si=fjt8avVAYxA9jF01) 

 **関連する例:** 
+  [Using architectural decision records to streamline technical decision-making for a software development project](https://docs.aws.amazon.com/prescriptive-guidance/latest/architectural-decision-records/welcome.html) 

# OPS03-BP03 エスカレーションが推奨されている
<a name="ops_org_culture_team_enc_escalation"></a>

 リーダーシップは、期待される成果がリスクにさらされ、期待される基準が満たされないと判断された場合にチームメンバーが問題や懸念事項を上位レベルの意思決定者やステークホルダーにエスカレーションするよう奨励します。これは組織内文化の特徴となり、あらゆるレベルで推進されます。リスクを特定し、インシデントの発生を防ぐため、エスカレーションは、早期かつ頻繁に実行する必要があります。リーダーシップは、問題をエスカレーションした個人を叱責することはありません。

 **期待される成果:** 組織全体の個人は、問題を直上のリーダーシップにエスカレーションすることに慣れています。チームがいかなる問題であっても安心してエスカレーションできるはずだという期待を、リーダーシップは意図的かつ意識的に確立しています。組織内の各レベルで問題をエスカレーションするメカニズムが施行されています。従業員がマネージャーにエスカレーションする場合、影響レベルと問題をエスカレーションすべきかどうかを連携して決定します。従業員がエスカレーションを開始するには、問題に対処するための推奨される作業計画を含める必要があります。直属のリーダーシップがタイムリーにアクションを起こさない場合、組織へのリスクがエスカレーションに値すると確信する従業員は、トップレベルのリーダーシップに問題を提起するよう奨励されます。

 **一般的なアンチパターン:** 
+  エグゼクティブリーダーシップは、クラウドトランスフォーメーションプログラムのステータスミーティング中に、十分な質問をしておらず、問題や障害が発生している個所を発見することができません。ステータスとして良好な報告のみが提示されます。いかなる課題が提起されても、CEO はプログラムが失敗していると判断するため、良好な報告のみを発表したいと CIO が明言したためです。
+  クラウド運用エンジニアが、新しいナレッジ管理システムがアプリケーションチームによって広く採用されていないことに気づきました。この企業では、この新しいナレッジ管理システムに数百万 USD を投資し、1 年かけて実装しました。しかし、チームは依然としてランブックをローカルで作成し、組織のクラウド共有で共有しているため、サポートされているワークロードに関連するナレッジを検索するのが困難となっています。このシステムを継続的に使用することで業務効率を向上できるため、クラウド運用エンジニアは、この件についてリーダーシップに報告しようとします。ナレッジ管理システムの実装を主導するディレクターにこの件について伝えたところ、この報告により投資が問題視されるという理由で、ディレクターはクラウド運用エンジニアを叱責します。
+  コンピューティングリソースの強化を担当する情報セキュリティチームは、リソースを本番環境でリリースする前に、EC2 インスタンスが完全に保護されていることを確認するために必要となるスキャンをコンピューティングチームが実行する必要があるプロセスを導入することを決定しました。これにより、リソースのデプロイがこれまでより 1 週間遅延し、SLA に違反することになります。コンピューティングチームは、情報セキュリティ担当 VP の評判が悪くなることを懸念して、この問題についてクラウド担当の VP にエスカレーションすることを躊躇しています。

 **このベストプラクティスを活用するメリット:** 

 複雑な問題や重大な問題が、ビジネスに影響を及ぼす前に対処されます。無駄な時間が低減します。リスクが最小限に抑えられます。問題を解決する際、チームがより積極的になり、結果を重視するようになります。

 **このベストプラクティスを活用しない場合のリスクレベル:** 高 

## 実装のガイダンス
<a name="implementation-guidance"></a>

 組織のあらゆるレベルで自由にエスカレーションする意欲と能力は、組織と文化の基盤であり、重点的なトレーニング、リーダーシップのコミュニケーション、期待値設定、組織全体のあらゆるレベルでのメカニズムのデプロイを通じて、意識的に発展させる必要があります。

### 実装手順
<a name="implementation-steps"></a>

1.  組織のポリシー、基準、期待される内容を定義します。

   1.  ポリシー、期待される内容、基準を幅広く採用し、理解されていることを確認します。

1.  基準が満たされない場合、早期かつ頻繁にエスカレーションを行うよう従業員を奨励し、トレーニングを行い、権限を付与します。

1.  早期かつ頻繁にエスカレーションすることがベストプラクティスであるという組織的な認識を確立します。エスカレーションした内容が事実ではないと判明する場合があること、およびエスカレーションしないことによってインシデントを阻止する機会を逃すよりもインシデントを阻止する機会が得られる方が好ましいということを受け入れます。

   1.  エスカレーションのメカニズムを構築します (Andon コードシステムなど)。

   1.  エスカレーションをいつどのように行うかを定義する手順を文書化します。

   1.  アクションを実行または承認する人々を権限順に定義します。また、各ステークホルダーの連絡先の情報も追加します。

1.  エスカレーションが行われた場合、リーダーシップが促進する一連のアクションによりリスクが軽減されたとチームメンバーが認めるまで、エスカレーションを続行する必要があります。

   1.  エスカレーションには以下を含める必要があります。

      1.  状況およびリスクの性質の説明 

      1.  状況の重要度 

      1.  影響が及ぶ人々や事項 

      1.  影響の規模 

      1.  影響が発生した場合の緊急性 

      1.  推奨される救済策と緩和計画 

   1.  エスカレーションする従業員を保護します。対処を行わない意思決定者やステークホルダーを避けてエスカレーションしたチームメンバーを報復行為から保護するポリシーを施行します。これが発生しているかどうかを特定し、適切に対応するメカニズムを備えます。

1.  組織が生み出すすべてのものに、継続的な改善のフィードバックループを取り入れる文化を奨励します。フィードバックループは責任者への軽微なエスカレーションとして機能し、エスカレーションが必要ない場合でも改善の機会を特定できます。継続的な改善の文化は、誰もがより積極的に行動することを押し進めます。

1.  リーダーシップは、ポリシー、基準、メカニズム、報復されることのないオープンなエスカレーションと継続的なフィードバックループを奨励することを定期的に繰り返し強調すべきです。

 **実装計画に必要な工数レベル:** 中 

## リソース
<a name="resources"></a>

 **関連するベストプラクティス:** 
+  [OPS02-BP05 追加、変更、除外をリクエストするメカニズムが存在する](ops_ops_model_req_add_chg_exception.md) 

 **関連ドキュメント:** 
+  [How do you foster a culture of continuous improvement and learning from Andon and escalation systems?](https://www.linkedin.com/advice/0/how-do-you-foster-culture-continuous-improvement-7054190310033145857)
+  [The Andon Cord (IT Revolution)](https://itrevolution.com/articles/kata/) 
+  [AWS DevOps ガイダンス \$1 明確なエスカレーションパスを確立し建設的な反対意見を奨励する](https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/devops-guidance/oa.bcl.5-establish-clear-escalation-paths-and-encourage-constructive-disagreement.html) 

 **関連動画:** 
+  [Jeff Bezos on how to make decisions (& increase velocity)](https://www.youtube.com/watch?v=VFwCGECvq4I) 
+  [【トヨタ生産方式】自働化: 異常が発生したらまず止める「呼び出しボタンとアンドン」](https://youtu.be/TUKpxjAftnk?si=qohtCCX0q78GDzJu) 
+  [Andon Cord in LEAN Manufacturing](https://youtu.be/HshopyQk720?si=1XJkpCSqJSpk_zE6) 

 **関連する例:** 
+  [Working with escalation plans in Incident Manager](https://docs.aws.amazon.com/incident-manager/latest/userguide/escalation.html) 

# OPS03-BP04 タイムリーで明確、かつ実用的なコミュニケーション
<a name="ops_org_culture_effective_comms"></a>

 リーダーシップには、特に組織が新しい戦略、テクノロジー、または働き方を採用する場合、強力かつ効果的なコミュニケーションを創出する責任があります。リーダーシップは、スタッフ全員が企業の目標を目指して業務を行えるように、期待するものを明らかにする必要があります。リーダーシップが資金を提供し、スポンサーとなっている計画の実施を担当するチームにおける意識を向上し、維持するためのコミュニケーションメカニズムを考案します。組織間の多様性を活用して、複数の独自の視点での意見に注意深く耳を傾けます。この視点を使用して、イノベーションを高め、想定に挑み、確証バイアスに傾くリスクを軽減します。有益な視点が得られるように、チーム内でのインクルージョン、多様性、アクセシビリティを向上します。

 **期待される成果:** 組織は、組織への変化の影響に対処するためのコミュニケーション戦略を設計します。チームには常に情報が提供され、反目し合うのではなく、相互に協力し合う意欲があります。個人は、明文化された目標を達成するうえで、自身の役割がいかに重要であるかを理解しています。E メールは受動的な通信手段に過ぎません。この点を踏まえて使用します。経営陣は、個別の貢献者と話す時間を取り、各自の責任や完了すべきタスク、担当業務がミッション全体にどのように貢献するのかを理解してもらいます。リーダーシップは必要に応じて、小規模な場所で直接従業員とのエンゲージメントの機会を持ち、メッセージを伝え、メッセージが効果的に伝わっていることを確認します。優れたコミュニケーション戦略があれば、組織はリーダーシップの期待と同等かそれ以上の成果を上げることができます。リーダーシップは、チーム内およびチーム間で多様な意見を出すことを奨励し、多様な意見を求めます。

 **一般的なアンチパターン:** 
+  組織には、すべてのワークロードを AWS に移行する 5 か年計画があります。クラウドのビジネスケースには、すべてのワークロードの 25% をモダナイズしてサーバーレステクノロジーを活用することが含まれています。CIO は、この戦略を直属部下に伝え、各リーダーが対面でのコミュニケーションなしにマネージャー、ディレクター、個別の貢献者にこのプレゼンテーションを伝達することを期待しています。CIO は現場に関与せず、この組織で新しい戦略が実行されることを期待しています。
+  リーダーシップはフィードバックの仕組みを提供したり、利用したりすることはなく、期待のギャップが広がり、プロジェクトが行き詰まってしまいます。
+  セキュリティグループに変更を加えるよう求められますが、どのような変更が必要か、変更がすべてのワークロードにどのような影響を及ぼす可能性があるか、いつ実行すべきかについての詳細は提供されていません。マネージャーは、情報セキュリティの VP からの E メールに、「これを実行すること」と付け加えて転送しています。
+  移行戦略に変更が加えられ、計画されているモダナイゼーションの件数が 25% から 10% に低減しました。これはオペレーション組織の下流に影響を及ぼします。この戦略的変更についての知らせはなかったため、AWS にリフトアンドシフトするワークロード数の増加分をサポートするのに十分なスキルを備えたリソースの準備が整っていません。

 **このベストプラクティスを活用するメリット:** 
+  組織は、新しい戦略や変更された戦略について十分な情報を得ており、リーダーシップが設定した全体的な目標とメトリクスを相互に支援して達成するうえで、高いやる気を持って行動します。
+  メカニズムが存在し、 チームメンバーに既知のリスクや計画されたイベントをタイムリーに通知するために使用されます。
+  必要なスキルとともに、新しい働き方 (人、組織、プロセス、またはテクノロジーの変更を含む) を採用することで、より効果的に組織に導入でき、組織はビジネス上の利点をより迅速に実現できるようになります。
+  チームメンバーは、受けとったコミュニケーションについて必要なコンテキストを把握できるため、より効果的に業務を進めることができます。

 **このベストプラクティスを活用しない場合のリスクレベル:** 高 

## 実装のガイダンス
<a name="implementation-guidance"></a>

 このベストプラクティスを実装するには、組織全体の関係者と協力して、コミュニケーション基準に関して合意を得る必要があります。この基準を、組織の誰もが確認できるようにします。大規模な IT 移行の場合、このようなベストプラクティスを考慮に入れない組織よりも、確立されたプランニングチームの方が、変更による従業員への影響をうまく管理できます。大規模な組織では、新しい戦略に対する個別の貢献者全員の強い賛同を得ることが重要となるため、変更管理がより困難になる可能性があります。このような移行プランニングチームを設置しない場合、効果的なコミュニケーションはリーダーシップが 100% 責任を負うことになります。移行プラニングチームを設立する際は、すべての組織のリーダーと協力し、あらゆるレベルにおける効果的なコミュニケーションを定義して、管理するチームメンバーを割り当てます。

 **お客様事例** 

 AnyCompany Retail は、AWS エンタープライズサポートにサインアップして、クラウド運用は別のサードパーティープロバイダーに依存しています。同社は、業務活動の主要なコミュニケーション媒体としてチャットと ChatOps を利用しています。アラートやその他の情報は特定のチャネルに入力されます。誰かのアクションが必要な場合、期待される成果が明確に提示され、多くの場合、使用するランブックまたはプレイブックが指定されます。本稼働システムへの主要な変更については、変更カレンダーを使用してスケジュールしています。

### 実装手順
<a name="implementation-steps"></a>

1.  組織内の複数のレベルで発生する変化に対するコミュニケーション計画を策定し、着手する責任を担うコアチームを組織内に設立します。

1.  シングルスレッドの所有権を導入して、監督体制を実現します。個別のチームが独自にイノベーションを生むことができる体制を整え、一貫性あるメカニズムをバランスよく使用できるようにすることで、適切なレベルの検査と方向性を提示するビジョンを実現できます。

1.  組織全体にわたる関係者と協力して、コミュニケーションの基準、慣行、計画への合意を取り付けます。

1.  コアコミュニケーションチームが組織リーダーやプログラムリーダーと協力して、リーダーの代理として適切なスタッフへのメッセージを作成していることを確認します。

1.  告知、共有カレンダー、全員参加のミーティング、対面または 1 対 1 の方法で変更を管理するための戦略的コミュニケーションメカニズムを構築し、自身が取るべき行動についての適切な期待をチームメンバーが把握するようにします。

1.  対処が必要かを判断するために、必要となる状況、詳細、時間 (可能な場合) を提供します。アクションが必要な場合は、必要なアクションとその影響を提供します。

1.  社内チャット、E メール、ナレッジ管理など、戦術的なコミュニケーションを促進するツールを導入します。

1.  すべてのコミュニケーションが期待される成果につながっているかを測定して検証するメカニズムを実装します。

1.  すべてのコミュニケーションの有効性を測定するフィードバックループを確立します。特に、コミュニケーションが組織全体の変化に対する抵抗に関連する場合に、これは重要です。

1.  すべての AWS アカウントについて、請求、セキュリティ、オペレーション用の[代替連絡先](https://docs.aws.amazon.com/accounts/latest/reference/manage-acct-update-contact-alternate.html)を設定します。理想的には、各連絡先は特定の個人の連絡先ではなく、E メールの配布リストであるべきです。

1.  AWS サポートやその他のサードパーティープロバイダーなどの社内チームおよび社外チームと連携するために、エスカレーションとリバースエスカレーションのコミュニケーション計画を策定します。

1.  各トランスフォーメーションプログラムの全期間にわたり、一貫性あるコミュニケーション戦略を開始し、実行します。

1.  繰り返し可能なアクションを可能な限り優先し、大規模かつ安全に自動化します。

1.  アクションが自動化されているシナリオでコミュニケーションが必要な場合、コミュニケーションの目的はチームへの情報提供、監査、または変更管理プロセスの一部であるべきです。

1.  アラートシステムからの通信を分析して、誤検出や絶えず発生するアラートがないかを調べます。このようなアラートを削除したり変更したりして、人の介入が必要な際に起動されるようにします。アラートが起動した場合は、ランブックまたはプレイブックを指定します。

   1.  アラート用のプレイブックとランブックの作成には、[AWS Systems Manager ドキュメント](https://docs.aws.amazon.com/systems-manager/latest/userguide/sysman-ssm-docs.html)を使用できます。

1.  リスクや計画されたイベントの通知を明確かつ実用的な方法で提供し、適切な対応を可能にするのに十分な通知を提供するメカニズムが設けられています。計画されたイベントに先立ち、E メールリストまたはチャットチャネルを使用して、通知を送信します。

   1.  [AWS Chatbot](https://docs.aws.amazon.com/chatbot/latest/adminguide/what-is.html) を使用すると、アラートを送信したり、組織のメッセージプラットフォーム内のイベントに応答したりできます。

1.  計画されたイベントを知ることができる、アクセス可能な情報ソースを提供します。同じシステムから計画されたイベントを通知します。

   1.  [AWS Systems Manager Change Calendar](https://docs.aws.amazon.com/systems-manager/latest/userguide/systems-manager-change-calendar.html) を使用すると、変更を実行できる変更ウィンドウを作成できます。これにより、チームメンバーは安全に変更を行うことができるタイミングを知ることができます。

1.  脆弱性の通知とパッチ情報をモニタして、ワークロードコンポーネントに関連する予期できない潜在的なリスクの脆弱性を理解します。チームメンバーが対応できるように通知を送信します。

   1.  [AWS セキュリティ速報](https://aws.amazon.com/security/security-bulletins/)を購読すれば、AWS 上の脆弱性に関する通知がお手元に届きます。

1.  **多様な意見や視点を求める:** すべてのメンバーからの貢献を求めます。取り上げられることの少ないグループにコミュニケーションの機会を与えます。ミーティングでは、役割と責任の割り当てを定期的に変更します。

   1.  **役割と責任を拡張する:** チームメンバーが通常引き受けることのないであろう役割を引き受ける機会を提供します。チームメンバーは、このようなロールから、また、通常はやり取りしない新しいチームメンバーとのやり取りから、経験や視点を得ることができます。チームメンバーはまた、自身が得た経験と視点を、やり取りをする新しいロールやチームメンバーに提供することができます。視野が広がるにつれて、新たなビジネスチャンスや新たな改善機会を見極めます。チーム内のメンバーに、その他のメンバーが通常実行している日常的なタスクを交替で担当してもらい、このようなタスクを実行する需要と影響を理解してもらいます。

   1.  **安全かつ安心できる環境を提供する:** 組織内のチームメンバーの、精神的、身体的安全を確保するポリシーと統制を実施します。チームメンバーは、報復を恐れずにやり取りできる必要があります。チームメンバーが安全で安心できると、エンゲージメントと生産性が向上する可能性が高くなります。組織の多様化が進むと、お客様を含め、サポート対象への理解が深まります。チームのメンバーが安心して自由に意見を出し、話を聞いてもらえることを確信すると、貴重なインサイトを共有する可能性が高まります (マーケティングのオポチュニティ、アクセシビリティのニーズ、未開拓の市場セグメント、環境内の認識されていないリスクなど)。

   1.  **チームメンバーが完全に参加できるようにする:** 従業員がすべての業務関連活動に完全に参加するために必要なリソースを提供します。日々の課題に直面するチームメンバーは、このような課題を回避するうえでのスキルを身に付けています。このように独自に開発したスキルは、組織に大きな利点をもたらします。必要な調整を行いながらチームメンバーをサポートすることで、メンバーの貢献から得られる利点が拡大します。

## リソース
<a name="resources"></a>

 **関連するベストプラクティス:** 
+  [OPS03-BP01 エグゼクティブスポンサーシップを提供する](https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/operational-excellence-pillar/ops_org_culture_executive_sponsor.html) 
+  [OPS07-BP03 ランブックを使用して手順を実行する](https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/operational-excellence-pillar/ops_ready_to_support_use_runbooks.html) 
+  [OPS07-BP04 プレイブックを使用して問題を調査する](https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/operational-excellence-pillar/ops_ready_to_support_use_playbooks.html) 

 **関連ドキュメント:** 
+  [AWS Blog post \$1 Accountability and empowerment are key to high-performing agile organizations](https://aws.amazon.com/blogs/enterprise-strategy/two-pizza-teams-are-just-the-start-accountability-and-empowerment-are-key-to-high-performing-agile-organizations-part-2/) 
+  [AWS Executive Insights \$1 複雑さではなくイノベーションの拡大を学ぶ \$1 シングルスレッドリーダー](https://aws.amazon.com/executive-insights/content/amazon-two-pizza-team/#Single-Threaded_Leaders) 
+  [AWS セキュリティ速報](https://aws.amazon.com/security/security-bulletins) 
+  [OpenCVE](https://www.opencve.io/welcome) 
+  [サポート App in Slack でサポートケースを管理する](https://aws.amazon.com/blogs/aws/new-aws-support-app-in-slack-to-manage-support-cases/) 
+  [Amazon Q Developer in chat applications を使用して Slack チャネルの AWS リソースを管理する](https://aws.amazon.com/blogs/mt/manage-aws-resources-in-your-slack-channels-with-aws-chatbot/) 

 **関連サービス:** 
+  [Amazon Q Developer in chat applications](https://docs.aws.amazon.com/chatbot/latest/adminguide/what-is.html) 
+  [AWS Systems Manager Change Calendar](https://docs.aws.amazon.com/systems-manager/latest/userguide/systems-manager-change-calendar.html) 
+  [AWS Systems Manager のドキュメント](https://docs.aws.amazon.com/systems-manager/latest/userguide/sysman-ssm-docs.html) 

# OPS03-BP05 実験の推奨
<a name="ops_org_culture_team_enc_experiment"></a>

実験は、新しいアイデアを製品や機能に変える触媒となります。実験は、学習を加速し、チームメンバーが関心と当事者意識を持ち続けることの一助となります。イノベーションを促進するために、チームメンバーは頻繁に実験することが奨励されます。結果が思わしくないものであっても、何をすべきでないかを知ることに価値があります。実験が成功したものの望ましくない結果が得られた場合、チームメンバーが罰せられることはありません。

 **期待される成果:** 
+  イノベーションを育むために、組織では実験が奨励されます。
+  実験は学びの機会として使用されます。

 **一般的なアンチパターン:** 
+  A/B テストを実行したいが、実験を実行する仕組みがない。テストを行うことができないまま UI の変更をデプロイした。その結果、カスタマーエクスペリエンスが低下した。
+  会社にはステージ環境と本稼働環境しかない。新機能や新製品を実験するサンドボックス環境がないため、本稼働環境で実験を行わなければならない。

 **このベストプラクティスを活用するメリット:** 
+  実験はイノベーションを促進します。
+  実験を通して、ユーザーからのフィードバックにより迅速に対応できます。
+  組織に学習の文化が築かれます。

 **このベストプラクティスを活用しない場合のリスクレベル:** 中 

## 実装のガイダンス
<a name="implementation-guidance"></a>

 実験は安全な方法で実行する必要があります。複数の環境を活用して、本稼働リソースを危険に晒すことなく、実験を行います。A/B テストや機能フラグを使用して、実験をテストします。チームメンバーがサンドボックス環境で実験を行えるようにします。

 **お客様事例** 

 AnyCompany Retail では実験が奨励されています。チームメンバーは週の仕事の 20% を実験や新技術の学習に使用できます。サンドボックス環境があり、イノベーションを行うことができます。新機能には A/B テストが使用され、実際のユーザーのフィードバックを使用して機能を検証します。

 **実装手順** 

1.  組織全体でリーダーたちと協力して実験をサポートしてもらいます。チームメンバーは安全な方法で実験を行うことが奨励されます。

1.  チームメンバーに、安全に実験できる環境を提供します。チームメンバーが本稼働環境に似た環境にアクセスできるようにする必要があります。

   1.  別の AWS アカウントを使用して、実験用のサンドボックス環境を作成できます。[AWS Control Tower](https://docs.aws.amazon.com/controltower/latest/userguide/what-is-control-tower.html) を使用して、これらのアカウントをプロビジョニングできます。

1.  機能フラグや A/B テストを使用して安全に実験を行い、ユーザーからのフィードバックを収集します。

   1.  [AWS AppConfig 機能フラグ](https://docs.aws.amazon.com/appconfig/latest/userguide/what-is-appconfig.html)は、機能フラグを作成する機能を提供します。

   1.  [AWS Lambda バージョン](https://docs.aws.amazon.com/lambda/latest/dg/configuration-versions.html)を使用して、ベータテスト用に機能の新しいバージョンをデプロイできます。

 **実装計画に必要な工数レベル:** 高。安全な方法で実験できる環境をチームメンバーに提供し実験を行うには、多額の投資が必要です。また、機能フラグを使用したり A/B テストをサポートしたりするために、アプリケーションコードの変更が必要になる場合があります。

## リソース
<a name="resources"></a>

 **関連するベストプラクティス:** 
+  [OPS11-BP02 インシデント後の分析を実行する](ops_evolve_ops_perform_rca_process.md) - インシデントから学ぶことは、実験と共にイノベーションの重要な推進要因です。
+  [OPS11-BP03 フィードバックループを実装する](ops_evolve_ops_feedback_loops.md) - フィードバックループは実験の重要な部分です。

 **関連ドキュメント:** 
+ [内部から見たアマゾン文化:実験、失敗、そしてカスタマーオブセッション](https://aws.amazon.com/blogs/industries/an-inside-look-at-the-amazon-culture-experimentation-failure-and-customer-obsession/)
+ [Best practices for creating and managing sandbox accounts in AWS](https://aws.amazon.com/blogs/mt/best-practices-creating-managing-sandbox-accounts-aws/)
+ [Create a Culture of Experimentation Enabled by the Cloud](https://aws.amazon.com/blogs/enterprise-strategy/create-a-culture-of-experimentation-enabled-by-the-cloud/)
+ [Enabling experimentation and innovation in the cloud at SulAmérica Seguros](https://aws.amazon.com/blogs/mt/enabling-experimentation-and-innovation-in-the-cloud-at-sulamerica-seguros/)
+ [Experiment More, Fail Less](https://aws.amazon.com/blogs/enterprise-strategy/experiment-more-fail-less/)
+ [複数のアカウントで AWS 環境を構成する - サンドボックス OU](https://docs.aws.amazon.com/whitepapers/latest/organizing-your-aws-environment/sandbox-ou.html)
+ [Using AWS AppConfig Feature Flags](https://aws.amazon.com/blogs/mt/using-aws-appconfig-feature-flags/)

 **関連動画:** 
+ [AWS On Air ft. Amazon CloudWatch Evidently \$1 AWS Events](https://www.youtube.com/watch?v=ydX7lRNKAOo)
+ [AWS On Air San Fran Summit 2022 ft. AWS AppConfig Feature Flags integration with Jira](https://www.youtube.com/watch?v=miAkZPtjqHg)
+ [AWS re:Invent 2022 - A deployment is not a release: Control your launches w/feature flags (BOA305-R)](https://www.youtube.com/watch?v=uouw9QxVrE8)
+ [Programmatically Create an AWS アカウント with AWS Control Tower](https://www.youtube.com/watch?v=LxxQTPdSFgw)
+ [Set Up a Multi-Account AWS Environment that Uses Best Practices for AWS Organizations](https://www.youtube.com/watch?v=uOrq8ZUuaAQ)

 **関連する例:** 
+ [AWS Innovation Sandbox](https://aws.amazon.com/solutions/implementations/aws-innovation-sandbox/)
+ [End-to-end Personalization 101 for E-Commerce](https://catalog.workshops.aws/personalize-101-ecommerce/en-US/labs/ab-testing)

 **関連サービス:** 
+  [Amazon CloudWatch Evidently](https://docs.aws.amazon.com/AmazonCloudWatch/latest/monitoring/CloudWatch-Evidently.html) 
+  [AWS AppConfig](https://docs.aws.amazon.com/appconfig/latest/userguide/what-is-appconfig.html) 
+  [AWS Control Tower](https://docs.aws.amazon.com/controltower/latest/userguide/what-is-control-tower.html) 

# OPS03-BP06 チームメンバーがスキルセットを維持、強化することができ、それが推奨されている
<a name="ops_org_culture_team_enc_learn"></a>

 チームは、ワークロードに対応するに際して、新しいテクノロジーを採用し、需要と責任の変化をサポートするために、スキルセットを強化する必要があります。新しいテクノロジーにおけるスキルの発達は、多くの場合、チームメンバーの満足度の源となり、イノベーションをサポートします。チームメンバーが磨いているスキルを検証し、認識するような業界認証を取得し、維持できるように支援します。組織の知識とスキルを持ち、熟練したチームメンバーを失った場合は、クロストレーニングによって知識の伝達を促進し、重大な影響のリスクを緩和します。学習のために専用の時間を割り当てます。

 AWS は、[AWS ご利用開始のためのリソースセンター](https://aws.amazon.com/getting-started/)、[AWS ブログ](https://aws.amazon.com/blogs/)、[AWS オンラインテックトーク](https://aws.amazon.com/getting-started/)、[AWS のイベントとウェビナー](https://aws.amazon.com/events/)、[AWS Well-Architected ラボ](https://wellarchitectedlabs.com/)などのリソースを提供し、チームを教育するためのガイダンス、例、詳細なウォークスルーを提供します。

 [サポート](https://aws.amazon.com/premiumsupport/programs/)、[AWS re:Post](https://repost.aws/)、[サポートセンター](https://console.aws.amazon.com/support/home/)、[AWS ドキュメント](https://docs.aws.amazon.com/whitepapers/latest/aws-security-incident-response-guide/welcome.html)などのリソースは、技術的な課題を解決し、運用を改善するのに役立ちます。不明な点があれば、サポートセンター経由で サポートまでお問い合わせください。

 AWS は、AWS のオペレーションを通じて学習したベストプラクティスとパターンを [Amazon Builders' Library](https://aws.amazon.com/builders-library/) で公開しています。また、[AWS ブログ](https://aws.amazon.com/blogs/)と[公式 AWS ポッドキャスト](https://aws.amazon.com/podcasts/aws-podcast/)でさまざまな有用な教育資料も公開します。

 [AWS トレーニング および 認定](https://aws.amazon.com/training/)には、セルフペースデジタルコースによる無料トレーニングと、ロールまたはドメイン別の学習プランが含まれます。また、インストラクターが実施するトレーニングに登録して、チームの AWS スキルの開発をさらにサポートすることもできます。

 **望ましい結果:** 組織はスキルギャップを常に評価し、構造化された予算と投資でそれらを解決します。チームでは、業界をリードする認定資格の取得などのスキルアップのアクティビティを行うようにメンバーを奨励しています。チームは、ランチアンドラーン、Immersion Days、ハッカソン、ゲームデーなど、専用の相互共有ナレッジプログラムを活用します。組織のナレッジシステムを常に最新の状態に維持し、新入社員のオンボーディングトレーニングなど、クロストレーニングチームメンバーとの関連性を維持します。

 **一般的なアンチパターン:** 
+  体系的なトレーニングプログラムと予算がなく、チームはテクノロジーの進化に遅れずに対応しようとする際に不安を感じるため、離職率が増大します。
+  AWS への移行の取り組みの中で、組織のチーム間でスキルギャップやクラウド知識のレベルの違いがあることが判明します。スキルアップに向けた取り組みを行わなければ、チームはレガシーで非効率的なクラウド環境の管理に追われ、オペレーターの労力が増大することになります。このような燃え尽き症候群は従業員の不満を増大します。

 **このベストプラクティスを活用するメリット:** 組織がチームのスキル向上に意識的に投資すると、クラウドの導入と最適化を加速し、スケールするのにも役立ちます。対象を絞った学習プログラムはイノベーションを促進し、チームがイベントを処理する準備を整えるうえでの運用能力を向上します。チームはベストプラクティスの実装と発展に意識的に投資します。チームのやる気は高く、チームメンバーはビジネスへの貢献を重要視しています。

 **このベストプラクティスを活用しない場合のリスクレベル:** 中 

## 実装のガイダンス
<a name="implementation-guidance"></a>

 新しいテクノロジーを導入し、イノベーションを促進して、需要と職務の変化に対応してワークロードをサポートするために、チームのプロフェッショナルとしての成長に継続的に投資します。

### 実装手順
<a name="implementation-steps"></a>

1.  **構造化されたクラウドアドボカシープログラムを使用する:** [AWS Skills Guild](https://aws.amazon.com/training/teams/aws-skills-guild/) は、クラウドスキルの自信を高め、継続学習の文化を誘発するコンサルティングトレーニングを提供します。

1.  **教育のためのリソースを提供する:** 計画された専用の時間、トレーニング資料やラボリソースへのアクセス、カンファレンスや専門家組織への参加のサポートにより、教育者と同僚の両方から学習する機会を得られます。上級チームのメンバーを下級チームのメンバーのメンターとして交流できるようにしたり、上級チームのメンバーの業務を下級チームのメンバーがシャドーイングして、手法やスキルを学ぶ機会を提供したりします。より広い視点を持つために、仕事に直接関係しないコンテンツについて学習することを奨励します。

1.  **高度な技術リソースの使用を奨励する:** [AWS re:Post](https://repost.aws/) などのリソースを活用して、厳選された知識や交流が活発なコミュニティにアクセスできます。

1.  **最新のナレッジリポジトリを構築して維持する:** Wiki やランブックなどのナレッジ共有プラットフォームを使用します。[AWS re:Post Private](https://aws.amazon.com/repost-private/) を使用して独自の再利用可能なエキスパートナレッジソースを作成し、コラボレーションを合理化し、生産性を向上させ、従業員のオンボーディングを高速化します。

1.  **チーム教育とチーム間のエンゲージメントを実施する:** チームメンバーの継続的な教育のニーズに合った計画を立てます。チームメンバーが他のチームに (一時的または永続的に) 参加し、組織全体に役立つスキルやベストプラクティスを共有する機会を提供します。

1.  **業界認証の追求と維持をサポートする:** チームメンバーが学んだことを検証し、その成果を認める業界認証を取得および維持するのをサポートします。

 **実装計画に必要な工数レベル:** 高 

## リソース
<a name="resources"></a>

 **関連するベストプラクティス:** 
+  [OPS03-BP01 エグゼクティブスポンサーシップを提供する](https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/operational-excellence-pillar/ops_org_culture_executive_sponsor.html) 
+  [OPS11-BP04 ナレッジ管理を実施する](https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/operational-excellence-pillar/ops_evolve_ops_knowledge_management.html) 

 **関連ドキュメント:** 
+  [AWS Whitepaper \$1 Cloud Adoption Framework: People Perspective](https://docs.aws.amazon.com/whitepapers/latest/aws-caf-people-perspective/aws-caf-people-perspective.html) 
+  [Investing in continuous learning to grow your organization's future](https://aws.amazon.com/blogs/publicsector/investing-continuous-learning-grow-organizations-future/) 
+  [AWS Skills Guild](https://aws.amazon.com/training/teams/aws-skills-guild/) 
+  [AWS トレーニング と認定](https://aws.amazon.com/training/) 
+  [サポート](https://aws.amazon.com/premiumsupport/programs/) 
+  [AWS re:Post](https://repost.aws/) 
+  [AWS ご利用開始のためのリソースセンター](https://aws.amazon.com/getting-started/) 
+  [AWSブログ](https://aws.amazon.com/blogs/) 
+  [AWS クラウド コンプライアンス](https://aws.amazon.com/compliance/) 
+  [AWS ドキュメント](https://docs.aws.amazon.com/whitepapers/latest/aws-security-incident-response-guide/welcome.html) 
+  [The Official AWS Podcast](https://aws.amazon.com/podcasts/aws-podcast/) 
+  [AWS オンライン技術トーク](https://aws.amazon.com/getting-started/) 
+  [AWS イベントスケジュール](https://aws.amazon.com/events/) 
+  [AWS Well-Architected Labs](https://wellarchitectedlabs.com/) 
+  [Amazon Builders' Library](https://aws.amazon.com/builders-library/) 

 **関連動画:** 
+  [AWS re:Invent 2023 \$1 Reskilling at the speed of cloud: Turning employees into entrepreneurs](https://www.youtube.com/watch?v=Ax7JqIDIXEY) 
+  [WS re:Invent 2023 \$1 Building a culture of curiosity through gamification](https://www.youtube.com/watch?v=EqWvSBAmD3w) 

# OPS03-BP07 チームに適正なリソースを提供する
<a name="ops_org_culture_team_res_appro"></a>

 適切な数の熟練したチームメンバーを配置し、ワークロードのニーズをサポートするツールとリソースを提供します。チームメンバーの負担が過剰な場合、ヒューマンエラーのリスクが増大します。オートメーションなどのツールやリソースへの投資を通じてチームの効率を向上すると、リソースを追加する必要なく、より多くのワークロードに対応できるようになります。

 **期待される成果:** 
+  移行計画に従って AWS ワークロードを運用するために必要なスキルセットを習得できるように、チームに適切な人員を配置しています。移行プロジェクトの過程でチームがスケールアップするにつれ、チームはアプリケーション移行やモダナイズの際に企業が使用する予定の AWS のコアテクノロジーに習熟するようになりました。
+  オートメーションとワークフローを活用してリソースを効率的に使用できるように、人員配置計画を慎重に調整しています。少人数のチームでも、アプリケーション開発チームの代理で、より多くのインフラストラクチャを管理できるようになりました。
+  業務上の優先順位が変化しても、ビジネスイニシアチブの成功を守るために、人員配置の制約が事前に特定されます。
+  業務上の労力 (オンコールの疲労や過剰な呼び出しなど) を報告するオペレーションメトリクスの見直しを行い、スタッフに負担がかからないことを確認します。

 **一般的なアンチパターン:** 
+  複数年にわたるクラウド移行計画が間近に迫っているのにもかかわらず、スタッフの AWS スキルは向上していません。このため、ワークロードのサポートがリスクにさらされ、従業員の士気が低下しています。
+  IT 組織全体がアジャイルな働き方にシフトしています。ビジネス部門は、製品ポートフォリオに優先順位を付け、どの機能を最初に開発する必要があるかについてのメトリクスを設定しています。アジャイルプロセスでは、チームが作業計画にストーリーポイントを割り当てる必要はありません。この結果、以降の労力に必要となるキャパシティレベルを把握することも、そのタスクに適切なスキルが割り当てられているかを判断することができません。
+  AWS パートナーにワークロードを移行してもらっていますが、パートナーが移行プロジェクトを完了した後のチームのサポートの移行計画が策定されていません。チームはワークロードを効率的かつ効果的にサポートするのに苦労しています。

 **このベストプラクティスを活用するメリット:** 適切なスキルを持つ、ワークロードをサポートするチームメンバーが組織内にいます。リソースの割り当ては、パフォーマンスに影響を及ぼすことなく、優先順位の変化に適応できます。その結果、チームは顧客向けのイノベーションに集中する時間を最大限に活用しながら、ワークロードのサポートに習熟できるようになり、これが従業員の満足度の向上につながります。

 **このベストプラクティスを活用しない場合のリスクレベル:** 中 

## 実装のガイダンス
<a name="implementation-guidance"></a>

 クラウド移行のためのリソース計画および実装する予定の運用モデルは、移行計画に沿った組織レベルで行う必要があります。新しいクラウド環境をサポートするために実装される望ましい運用モデルも同様です。これには、ビジネスチームとアプリケーション開発チームにどのクラウドテクノロジーがデプロイされるかを把握することも含まれている必要があります。インフラストラクチャと運用のリーダーシップは、クラウドの導入を主導するエンジニアのスキルギャップ分析、トレーニング、ロール定義を計画する必要があります。

### 実装手順
<a name="implementation-steps"></a>

1.  スタッフの生産性などの関連する運用指標 (ワークロードをサポートするためのコストやインシデント時に費やしたオペレーター時間など) を使用して、チームの成功の基準を定義します。

1.  リソースキャパシティプランニングと検査のメカニズムを定義し、適切なバランスの適格なキャパシティが必要な際に利用でき、長期的に調整可能かを検証します。

1.  チームに影響を及ぼす業務上の課題 (責任範囲の増大、テクノロジーの変化、人員の喪失、対応する顧客の増加など) を把握するためのメカニズムを作成します (チームに毎月アンケートを送信するなど)。

1.  このようなメカニズムを使用してチームとのエンゲージメントを維持し、従業員の生産性に関する課題の一因となる可能性のある傾向を検出します。チームが外部要因の影響を受けた場合、目標を再評価し、必要に応じてターゲットを調整します。チームの進行を妨げている障害を特定します。

1.  現在提供されているリソースが十分であるか、追加のリソースが必要かどうかを定期的に確認して、サポートチームの適切な調整を行います。

 **実装計画に必要な工数レベル:** 中 

## リソース
<a name="resources"></a>

 **関連するベストプラクティス:** 
+  [OPS03-BP06 チームメンバーがスキルセットを維持、強化することができ、それが推奨されている](https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/operational-excellence-pillar/ops_org_culture_team_enc_learn.html) 
+  [OPS09-BP03 運用メトリクスのレビューと改善の優先順位付け](https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/operational-excellence-pillar/ops_operations_health_review_ops_metrics_prioritize_improvement.html) 
+  [OPS10-BP01 イベント、インシデント、問題管理のプロセスを使用する](https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/operational-excellence-pillar/ops_event_response_event_incident_problem_process.html) 
+  [OPS10-BP07 イベントへの対応を自動化する](https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/operational-excellence-pillar/ops_event_response_auto_event_response.html) 

 **関連ドキュメント:** 
+  [AWS クラウド Adoption Framework: People Perspective](https://docs.aws.amazon.com/whitepapers/latest/aws-caf-people-perspective/aws-caf-people-perspective.html) 
+  [未来に対応できる企業になる](https://aws.amazon.com/blogs/enterprise-strategy/becoming-a-future-ready-enterprise/) 
+  [Prioritize your Employees' Skills to Drive Business Growth](https://aws.amazon.com/executive-insights/content/prioritize-your-employees-skills-to-drive-business-growth/) 
+  [高いパフォーマンスを発揮する組織 - Amazon ピザ 2 枚チーム](https://aws.amazon.com/executive-insights/content/amazon-two-pizza-team/) 
+  [How Cloud-Mature Enterprises Succeed](https://aws.amazon.com/blogs/mt/how-cloud-mature-enterprises-succeed/) 