

# COST 5. サービスを選択するときは、どのようにコストを評価するのですか?
<a name="cost-05"></a>

Amazon EC2、Amazon EBS、Amazon S3 は、基盤となる AWS のサービスです。Amazon RDS や Amazon DynamoDB などのマネージドサービスは、高レベルまたはアプリケーションレベルの AWS のサービスです。基盤となるサービスやマネージドサービスを適切に選択することで、このワークロードのコストを最適化できます。例えば、マネージドサービスを使用することで、管理または運用のオーバーヘッドを大幅に削減または排除することができ、アプリケーションとビジネス関連の活動に専念できるようになります。

**Topics**
+ [COST05-BP01 組織のコスト要件を特定する](cost_select_service_requirements.md)
+ [COST05-BP02 ワークロードのすべてのコンポーネントを分析する](cost_select_service_analyze_all.md)
+ [COST05-BP03 各コンポーネントの詳細な分析を実行する](cost_select_service_thorough_analysis.md)
+ [COST05-BP04 コスト効率の高いライセンスを提供するソフトウェアを選択する](cost_select_service_licensing.md)
+ [COST05-BP05 組織の優先順位に従ってコストが最適化されるようにこのワークロードのコンポーネントを選択する](cost_select_service_select_for_cost.md)
+ [COST05-BP06 異なる使用量について経時的なコスト分析を実行する](cost_select_service_analyze_over_time.md)

# COST05-BP01 組織のコスト要件を特定する
<a name="cost_select_service_requirements"></a>

 チームメンバーと協力して、コストの最適化とこのワークロードのその他の柱とのバランス (パフォーマンスや信頼性など) を定義します。

 **このベストプラクティスを活用しない場合のリスクレベル:** 高 

## 実装のガイダンス
<a name="implementation-guidance"></a>

 ほとんどの組織で、情報技術 (IT) 部門は複数の小さなチームから構成されており、抱える議題や注力分野は、所属メンバーの専門分野とスキルを反映してそれぞれに異なります。組織全体の目標、優先事項、目的を把握し、各部門や各プロジェクトがそうした目標にどのように貢献しているかを理解する必要があります。人員、設備、技術、資材、外部サービスなど、すべての重要なリソースを分類しておくことは、組織の目標を達成し、包括的な予算計画を立てるうえで不可欠です。こうした体系的なアプローチでコストを特定し、把握することが、組織にとって現実的で健全なコスト計画を立てるための基本です。

 ワークロードのサービスを選択する場合は、組織の優先順位を理解することが重要です。コスト最適化と、AWS Well-Architected フレームワークの他の柱 (パフォーマンスや信頼性など) とのバランスを図ります。このプロセスは、組織の目標、市況、業務のダイナミクスの変化を反映するために、体系的かつ定期的に実施する必要があります。十分にコスト最適化されたワークロードとは組織の要件に最も適合するソリューションであって、必ずしも最低コストのソリューションとは限りません。製品、ビジネス、技術、財務など、組織内のすべてのチームと会合し、情報を収集します。競合する利益または代替アプローチ間のトレードオフの影響を評価し、重点領域を決定するか、一連のアクションを選択する際に十分な情報に基づいて意思決定を下せるようにします。

 例えば、新しい機能の市場投入までの時間を短縮することは、コストの最適化よりも重視されることがあります。または、非リレーショナルデータ用にリレーショナルデータベースを選択すれば、データ型に合わせて最適化されたデータベースに移行してアプリケーションを更新するよりも、システムの移行が簡素化されます。

### 実装手順
<a name="implementation-steps"></a>
+ **組織のコスト要件を特定する:** 製品管理、アプリケーション所有者、開発および運用チーム、管理、財務ロールのメンバーなど、組織のチームメンバーとミーティングを行います。このワークロードとそのコンポーネントに対して、Well-Architected の柱に優先順位を付けます。柱を順番に並べたリストを作成してください。また、それぞれの柱に重みを付け、その柱が他の柱よりどの程度重視されているかや、2 つの柱の重点度がどの程度類似しているかを示すことができます。
+  **技術的負債に対処し、文書化する:** ワークロードのレビュー中に、技術的負債に対処します。バックログ項目を文書化して、後日、リファクタリングやリアーキテクティングで最適化を進めることを目標に、ワークロードを保持します。生じたトレードオフを他のステークホルダーに明確に伝えることが大切です。

## リソース
<a name="resources"></a>

 **関連するベストプラクティス:** 
+ [REL11-BP07 可用性の目標と稼働時間のサービスレベルアグリーメント (SLA) を満たす製品を設計する](https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/reliability-pillar/rel_withstand_component_failures_service_level_agreements.html)
+ [OPS01-BP06 トレードオフを評価する](https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/operational-excellence-pillar/ops_priorities_eval_tradeoffs.html)

 **関連ドキュメント:** 
+  [AWS 総保有コスト (TCO) 計算ツール](https://aws.amazon.com/tco-calculator/) 
+  [Amazon S3 ストレージクラス](https://aws.amazon.com/s3/storage-classes/) 
+  [AWS クラウド製品](https://aws.amazon.com/products/) 

# COST05-BP02 ワークロードのすべてのコンポーネントを分析する
<a name="cost_select_service_analyze_all"></a>

 現在のサイズやコストに関係なく、すべてのワークロードが分析されることを確認します。見直しを行う際には、現在のコストや予想コストなどの潜在的利益を織り込む必要があります。

 **このベストプラクティスを活用しない場合のリスクレベル:** 高 

## 実装のガイダンス
<a name="implementation-guidance"></a>

 組織にビジネス価値をもたらすべく設計されたワークロードコンポーネントには、さまざまなサービスが含まれる場合があります。コンポーネントごとに、ビジネスニーズに対応する特定の AWS クラウドサービスを選択できます。何が選択されるかは、それらのサービスに関する知識や使用経験などの要因によって違ってきます。

 「[COST05-BP01 組織のコスト要件を特定する](https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/cost-optimization-pillar/cost_select_service_requirements.html)」で説明されているように組織の要件を特定したら、ワークロード内のすべてのコンポーネントを徹底的に分析します。現時点と今後予測されるコストとサイズを考慮して、各コンポーネントを分析します。分析のコストを、ワークロードのライフサイクル全体で削減が見込まれる額と比較検討してください。対象となるワークロードのコンポーネントをすべて分析するための労力が、そのコンポーネントの最適化により見込まれる節約額や改善に見合っていなければなりません。例えば、提案されたリソースのコストが月額 10 USD で、予測負荷が月額 15 USD を超えない場合に、コストを 50% (月額 5 USD) 削減するために 1 日分の労力を費やすようでは、システムの寿命全体にわたって得られると考えられる利益を超えることになるかもしれません。データに基づくより高速でより効率的な予測を使用すると、このコンポーネントの全体的な成果を最善のものにできます。

 ワークロードは時間の経過とともに変化する可能性があり、ワークロードのアーキテクチャや使用方法が変化すると、適切だったサービスの組み合わせが最適ではなくなってしまうことがあります。サービスの選択に関する分析には、現在および将来のワークロードの状態と使用量レベルが組み込まれる必要があります。将来のワークロードの状態や使用量に合わせてサービスを運用すると、今後の変更に必要な労力を軽減または削除できることになり、全体的なコストを削減できます。例えば、最初は EMR Serverless の使用が適しているかもしれません。ただし、そのサービスの使用量が増えてきたら、EC2 の EMR に移行することで、ワークロードの該当コンポーネントのコストを削減できる可能性があります。

 [AWS Cost Explorer](https://aws.amazon.com/aws-cost-management/aws-cost-explorer/) および AWS Cost and Usage Report ([CUR](https://aws.amazon.com/aws-cost-management/aws-cost-and-usage-reporting/)) では、概念実証 (PoC) または実行中の環境のコストを分析できます。[AWS 料金見積りツール](https://calculator.aws/#/) を使用してワークロードのコストを見積もることもできます。

 技術チームがワークロードを見直すためのワークフローを作成します。このワークフローはシンプルなものにし、必要なステップをすべて網羅することで、チームがワークロードの各コンポーネントとその料金を理解できるようにします。組織はこのワークフローに従い、またそれを各チームの特定のニーズに基づいてカスタマイズできます。

1.  **ワークロードに使用されている各サービスを一覧表示する:** これは良い出発点です。現在使用されているすべてのサービスと、コストの発生源を特定します。

1.  **これらのサービスの料金体系を理解する:** 各サービスの[料金モデル](https://aws.amazon.com/pricing/)を理解します。AWS の各サービスには、使用量、データ転送、機能に固有の料金などの要因に基づくさまざまな料金モデルがあります。

1.  **予期しないワークロードコストがあり、予想される使用量やビジネス成果と一致しないサービスに着目する:** AWS Cost Explorer または AWS Cost and Usage Report を使用して、外れ値やコストが価値や使用量に比例しないサービスを特定します。最適化にかける労力に優先順位を付けるには、コストとビジネス成果を相関付けることが重要です。

1.  **AWS Cost Explorer、CloudWatch Logs、VPC フローログ、Amazon S3 ストレージレンズを使用して、これらの高コストの根本原因を把握する:** これらのツールは、高コストの診断に役立ちます。各サービスは、使用量とコストの確認と分析に役立つ異なる観点を提供します。例えば、Cost Explorer は全体的なコスト傾向の特定に役立ち、CloudWatch Logs は運用に関するインサイトを提供します。また、VPC フローログは IP トラフィックを表示し、Amazon S3 ストレージレンズはストレージ分析に有用です。

1.  **AWS Budgets を使用して、サービスまたはアカウントの特定金額の予算を設定する:** 予算の設定は、積極的なコスト管理方法です。AWS Budgets を使用して、カスタム予算しきい値を設定し、コストがそのしきい値を超えたときにアラートを受け取ります。

1.  **請求および使用状況アラートを送信するように Amazon CloudWatch アラームを設定する:** コストと使用状況メトリクスのモニタリングとアラートを設定します。CloudWatch アラームを使用すると特定のしきい値を超えたときに通知できるため、介入の応答時間を短縮できます。

 現在の属性に関係なく、すべてのワークロードコンポーネントを戦略的に見直すことで、時間の経過に伴う着実な強化とコスト削減を促進します。このレビュープロセスに費やす労力は、それに見合う効果が得られるか慎重に検討したうえで、決める必要があります。

### 実装手順
<a name="implementation-steps"></a>
+  **ワークロードコンポーネントを一覧する:** ワークロードのコンポーネントのリストを作成します。このリストを使用して、各コンポーネントが分析されたことを確認します。費やされる労力は、組織の優先順位によって定義されたワークロードの重要度に見合うものにする必要があります。効率向上のために、リソースを機能別にグループ化します (複数のデータベースがある場合は本番データベースストレージなど)。
+  **コンポーネントリストを優先順位付けする:** コンポーネントリストを取得して、労力をかける順で優先順位を付けます。これは通常、コンポーネントのコストが最も高価なものから最も安価なものへ、または組織の優先順位で定義されている重要度の順に並べられます。
+  **分析を実行する:** リストの各コンポーネントについて、使用可能なオプションとサービスを確認し、組織の優先順位に最適なオプションを選択します。

## リソース
<a name="resources"></a>

 **関連ドキュメント:** 
+  [AWS 料金見積りツール](https://calculator.aws/#/) 
+  [AWS Cost Explorer](https://aws.amazon.com/aws-cost-management/aws-cost-explorer/) 
+  [Amazon S3 ストレージクラス](https://aws.amazon.com/s3/storage-classes/) 
+  [AWS クラウド 製品](https://aws.amazon.com/products/) 

 **関連動画:** 
+  [AWS コスト最適化シリーズ: CloudWatch](https://www.youtube.com/watch?v=6imTJUGEzjU) 

# COST05-BP03 各コンポーネントの詳細な分析を実行する
<a name="cost_select_service_thorough_analysis"></a>

 各コンポーネントの、組織にかかる全体的なコストを調べます。運用および管理のコスト、特にクラウドプロバイダーが提供するマネージドサービスを使用するコストを考慮して、総保有コストを計算します。レビューを行う際には、潜在的利益 (分析に費やされた時間がコンポーネントのコストに比例しているなど) を織り込む必要があります。

 **このベストプラクティスを活用しない場合のリスクレベル:** 高 

## 実装のガイダンス
<a name="implementation-guidance"></a>

 時間短縮を検討して、チームが技術的な負債の返済、イノベーション、付加価値機能、ビジネスの差別化要素の構築に集中できるようにします。例えば、データベースをできるだけ迅速にオンプレミス環境からクラウドにリフトアンドシフト (リホストともいいます) して、後で最適化する必要がある場合です。AWS でマネージドサービスを利用して、ライセンスコストの排除または削減を模索することには、時間をかけるだけの価値があります。AWS のマネージドサービスによって、OS のパッチ適用やアップグレードなど、サービス維持に伴う運用上および管理上の負担が軽減されるため、イノベーションとビジネスに集中できます。

 マネージドサービスはクラウド規模で運用されるため、トランザクションまたはサービス単位でコストを削減できます。アプリケーションのコアアーキテクチャを変更せずに、具体的なメリットを生み出すための潜在的最適化作業を行うことができます。例えば、[Amazon Relational Database Service (Amazon RDS)](https://aws.amazon.com/rds/) などの Database as a Service プラットフォームに移行するか、アプリケーションを [AWS Elastic Beanstalk](https://aws.amazon.com/elasticbeanstalk/) などのフルマネージドプラットフォームに移行することで、データベースインスタンスの管理に要する時間を短縮したいと考えているとします。

通常、マネージドサービスは、十分なキャパシティを確保するために設定できる属性を備えています。この属性を設定およびモニタリングして、余剰キャパシティを最小限に抑え、パフォーマンスを最大化する必要があります。AWS マネジメントコンソール や AWS API および SDK を使用して AWS Managed Services の属性を変更し、需要の変化に合わせてリソースのニーズを調整できます。例えば、Amazon EMR クラスター (または Amazon Redshift クラスター) のノード数を増減して、規模をスケールアウトまたはスケールインできます。

また、AWS リソースの複数のインスタンスを圧縮して、高密度での使用を有効にすることもできます。例えば、単一の Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) データベースインスタンスで、複数の小さなデータベースをプロビジョニングできます。使用量が増えたら、スナップショットや復元プロセスを使用して、そのデータベースの 1 つを専用の Amazon RDS データベースインスタンスに移行できます。

マネージドサービスでワークロードをプロビジョニングする際は、サービスキャパシティの調整要件を理解する必要があります。主な要件としては、時間、労力、通常のワークロードオペレーションへの影響などが一般には考えられます。プロビジョニングされたリソースでは変更が発生するまでの時間が許容され、このために必要なオーバーヘッドをプロビジョニングする必要があります。サービス変更に必要な継続的労力は、システムに統合する API と SDK や、Amazon CloudWatch などのモニタリングツールを使用することで、実質ゼロまで減らすことができます。

[Amazon RDS](https://aws.amazon.com/rds/)、[Amazon Redshift](https://aws.amazon.com/redshift/)、[Amazon ElastiCache](https://aws.amazon.com/elasticache/) はマネージドデータベースサービスを提供しています。[Amazon Athena](https://aws.amazon.com/athena/)、[Amazon EMR](https://aws.amazon.com/emr/)、および [Amazon OpenSearch Service](https://aws.amazon.com/opensearch-service/) は、マネージド分析サービスを提供します。

[AMS](https://aws.amazon.com/managed-services/) は、エンタープライズのお客様やパートナーに代わって AWS インフラストラクチャを運用するサービスです。コンプライアンスに準拠したセキュアな環境で、ワークロードをデプロイできます。AMS では、エンタープライズクラウド運用モデルとオートメーションを使用して、組織の要件を満たし、クラウド移行を高速化し、オンゴーイングの管理コストを削減できます。

**実装手順**
+ **徹底分析を実行する:** コンポーネントリストを使用して、各コンポーネントを優先度が高いものから処理します。優先度がより高く、より多くのコストがかかるコンポーネントについては、追加の分析を実行し、利用可能なすべてのオプションとその長期的な影響を評価します。優先度の低いコンポーネントの場合、使用状況の変化によってコンポーネントの優先度が変更するかどうかを評価し、かける労力の適切性の分析を実行します。
+  **マネージドリソースと非マネージドリソースを比較する: ** 管理するリソースの運用コストを考慮して、AWS マネージドリソースと比較します。例えば、Amazon EC2 インスタンスで実行しているデータベースをレビューし、Amazon RDS (AWS マネージドサービス) を使用した場合と比較したり、Amazon EMR を、Amazon EC2 で Apache Spark を実行する場合と比較したりします。セルフマネージドワークロードから AWS のフルマネージドワークロードに移行する際は、オプションを慎重に研究してください。考慮すべき最も重要な 3 つの要因は、使用する[マネージドサービスのタイプ](https://aws.amazon.com/products/?&aws-products-all.q=managed)、[データの移行](https://aws.amazon.com/big-data/datalakes-and-analytics/migrations/)に使用するプロセス、[AWS 責任共有モデル](https://aws.amazon.com/compliance/shared-responsibility-model/)の理解です。

## リソース
<a name="resources"></a>

 **関連ドキュメント:** 
+  [AWS 総保有コスト (TCO) 計算ツール](https://aws.amazon.com/tco-calculator/) 
+  [Amazon S3 ストレージクラス](https://aws.amazon.com/s3/storage-classes/) 
+  [AWS クラウド 製品](https://aws.amazon.com/products/) 
+ [AWS 責任共有モデル](https://aws.amazon.com/compliance/shared-responsibility-model/)

 **関連動画:** 
+ [Why move to a managed database?](https://www.youtube.com/watch?v=VRFdc-MVa4I)
+ [What is Amazon EMR and how can I use it for processing data?](https://www.youtube.com/watch?v=jylp2atrZjc)

 **関連する例:** 
+ [マネージドデータベースに移行すべき理由](https://aws.amazon.com/getting-started/hands-on/move-to-managed/why-move-to-a-managed-database/)
+ [Consolidate data from identical SQL Server databases into a single Amazon RDS for SQL Server database using AWS DMS](https://aws.amazon.com/blogs/database/consolidate-data-from-identical-sql-server-databases-into-a-single-amazon-rds-for-sql-server-database-using-aws-dms/)
+ [Amazon Managed Streaming for Apache Kafka (Amazon MSK) にデータを大規模に提供する](https://aws.amazon.com/getting-started/hands-on/deliver-data-at-scale-to-amazon-msk-with-iot-core/?ref=gsrchandson)
+ [Migrate an ASP.NET web application to AWS Elastic Beanstalk](https://aws.amazon.com/getting-started/hands-on/migrate-aspnet-web-application-elastic-beanstalk/?ref=gsrchandson&id=itprohandson)

# COST05-BP04 コスト効率の高いライセンスを提供するソフトウェアを選択する
<a name="cost_select_service_licensing"></a>

 オープンソースソフトウェアは、ワークロードに多大なコストをもたらすソフトウェアライセンスコストを排除することができます。ライセンスされたソフトウェアが必要な場合は、CPU などの任意の属性に結びついたライセンスは避け、出力または結果に結びついたライセンスを探します。これらのライセンスのコストは、提供するメリットに応じてより密にスケールされます。

 **このベストプラクティスを活用しない場合のリスクレベル:** 低 

## 実装のガイダンス
<a name="implementation-guidance"></a>

 「オープンソース」は、ソフトウェア開発の文脈で生まれた用語であり、ソフトウェアが特定の無料配布基準に準拠しているという意味です。オープンソースソフトウェアは、誰でも検査、変更、拡張できるソースコードで構成されています。組織はビジネス要件、エンジニアのスキル、予測される使用状況、その他の技術的な依存関係を踏まえて、ライセンスコストを最小限に抑えるため、AWS でオープンソースソフトウェアを使用することを検討できます。言い換えれば、ソフトウェアライセンスのコストは、[オープンソースソフトウェア](https://aws.amazon.com/what-is/open-source/)を使用することで削減できます。オープンソースソフトウェアへの変更は、ワークロードサイズが拡大するにつれ、ワークロードコストに大きな影響を与える可能性があります。

 ライセンスを取得したソフトウェアで得られる効果を、ワークロードの最適化にかかる総コストに照らして測定してください。ライセンス変更とその変更がワークロードコストに与える影響をモデリングします。あるベンダーがデータベースライセンスのコストを変更したなら、それがワークロードの全体的な効率にどのような影響を与えるかを調査します。ベンダーの過去の価格アナウンスを検討して、ベンダー製品全体のライセンス変更の傾向を検討してください。ライセンスコストは、ハードウェアごとにスケールするライセンス (CPU バウンドライセンス) など、スループットや使用量とは関係なくスケールされる場合があります。こうしたライセンスは、それに伴う成果が見られないままコストが急増する可能性があるため、避けてください。

 例えば、Linux オペレーティングシステムを搭載した Amazon EC2 インスタンスを us-east-1 で運用する場合、Windows で実行する別の Amazon EC2 インスタンスを運用する場合と比較して約 45% のコスト削減になります。

 [AWS 料金見積りツール](https://calculator.aws/) では、Amazon RDS インスタンスや各種データベースエンジンなど、ライセンスオプションが異なるさまざまなリソースのコストを包括的に比較できます。さらに、AWS Cost Explorer では、既存のワークロード (特にライセンスがさまざまに異なるワークロード) のコストを有益な視点で検討できます。ライセンス管理のために、[AWS License Manager](https://aws.amazon.com/license-manager) はソフトウェアライセンスを監督および処理するための合理化された方法を提供します。お客様は、AWS クラウドでお好みのオープンソースソフトウェアをデプロイして運用できます。

### 実装手順
<a name="implementation-steps"></a>
+ **ライセンスオプションを検討する:** 利用可能なソフトウェアのライセンス条項を確認します。必要な機能を備えたオープンソースバージョンを探し、ライセンスされたソフトウェアの利点がコストを上回っているかどうかを調べます。好条件があれば、ソフトウェアのコストに見合う利点が得られます。
+ **ソフトウェアプロバイダーを分析する:** ベンダーからの料金またはライセンスの変更履歴を確認します。特定のベンダーのハードウェアまたはプラットフォームで実行することについての懲罰的な条件など、結果に見合わない変更を調べます。また、監査の実行方法や課される可能性のある罰則についても確認します。

## リソース
<a name="resources"></a>

 **関連ドキュメント:** 
+ [Open Source at AWS](https://aws.amazon.com/opensource/)
+  [AWS 総保有コスト (TCO) 計算ツール](https://aws.amazon.com/tco-calculator/) 
+  [Amazon S3 ストレージクラス](https://aws.amazon.com/s3/storage-classes/) 
+  [AWS クラウド製品](https://aws.amazon.com/products/) 

 **関連する例:** 
+ [オープンソースブログ](https://aws.amazon.com/blogs/opensource/)
+ [AWS オープンソースブログ](https://aws.github.io/)
+ [最適化とライセンス評価](https://aws.amazon.com/optimization-and-licensing-assessment/)

# COST05-BP05 組織の優先順位に従ってコストが最適化されるようにこのワークロードのコンポーネントを選択する
<a name="cost_select_service_select_for_cost"></a>

 ワークロードのすべてのコンポーネントを選択したときのコストを考慮します。これには、アプリケーションレベルのサービスとマネージドサービス、またはサーバーレス、コンテナ、イベント駆動型アーキテクチャを使用して、全体のコストを削減することが含まれます。オープンソースソフトウェアやライセンス料金がかからないソフトウェア、または代替品を使用して、支出を最小限に抑えます。

 **このベストプラクティスを活用しない場合のリスクレベル:** 中 

## 実装のガイダンス
<a name="implementation-guidance"></a>

 すべてのコンポーネントを選択する際は、サービスのコストとオプションを考慮します。これには、アプリケーションレベルのサービスとマネージドサービスである、[Amazon Relational Database Service](https://aws.amazon.com/rds/) (Amazon RDS)、[Amazon DynamoDB](https://aws.amazon.com/dynamodb/)、[Amazon Simple Notification Service](https://aws.amazon.com/sns/) (Amazon SNS)、[Amazon Simple Email Service](https://aws.amazon.com/ses/) (Amazon SES) を使用して組織の全体的なコストを削減することが含まれます。

 コンピューティングにはサーバーレスやコンテナを使用します。[AWS Lambda](https://aws.amazon.com/lambda/) や静的ウェブサイト用の [Amazon Simple Storage Service](https://aws.amazon.com/s3/) (Amazon S3) などです。可能であればアプリケーションをコンテナ化し、[Amazon Elastic Container Service](https://aws.amazon.com/ecs/) (Amazon ECS) や [Amazon Elastic Kubernetes Service](https://aws.amazon.com/eks/) (Amazon EKS) などの AWS マネージドコンテナサービスを使用します。

 オープンソースソフトウェア、またはライセンス料金のないソフトウェア (コンピューティングワークロード用の Amazon Linux、データベースを Amazon Aurora に移行するなど) を使用して、ライセンスコストを最小限に抑えます。

 [Lambda](https://aws.amazon.com/lambda/)、[Amazon Simple Queue Service (Amazon SQS)](https://aws.amazon.com/sqs/)、[Amazon SNS](https://aws.amazon.com/sqs/)、[Amazon SES](https://aws.amazon.com/ses/) などのサーバーレスまたはアプリケーションレベルのサービスを使用できます。これらのサービスではリソースを管理する必要がなく、コード実行、キューサービス、メッセージ配信の機能を利用できます。もう 1 つの利点は、使用量に応じてパフォーマンスとコストをスケールインするため、コスト配分とコストの帰属が効率的になることです。

 [イベント駆動型アーキテクチャ](https://aws.amazon.com/what-is/eda/)は、サーバーレスサービスで使用することもできます。イベント駆動型アーキテクチャはプッシュベースであるため、イベントはルーターで発生してもオンデマンドで取得されます。この方法では、イベントをチェックするために定期的にポーリングする費用が発生しません。つまり、ネットワーク帯域幅の消費を抑え、CPU 使用率は低く、アイドルなフリートキャパシティは少なくなり、SSL/TLS ハンドシェイクも減ります。

 サーバーレスの詳細については、[Well-Architected サーバーレスアプリケーションレンズのホワイトペーパー](https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/serverless-applications-lens/welcome.html)を参照してください。

### 実装手順
<a name="implementation-steps"></a>
+  **各サービスを選択してコストを最適化する:** 優先順位リストと分析を使用して、組織の優先順位に最も合致する各オプションを選択します。需要に合わせてキャパシティを増やすのではなく、より低いコストでより優れたパフォーマンスを得られる可能性がある他のオプションを検討します。例えば、AWS 上のデータベースに対する予想されるトラフィックを見直す必要がある場合、インスタンスサイズを増やす、または Amazon ElastiCache サービス (Redis または Memcached) を使用してデータベースにキャッシュメカニズムを提供することを検討します。
+  **イベント駆動型アーキテクチャを評価する:** サーバーレスアーキテクチャを使用すると、分散マイクロサービスベースのアプリケーション向けにイベント駆動型アーキテクチャを構築することもできます。これを利用すると、スケーラブルで回復性が高く、迅速かつコスト効果の高いソリューションを構築できます。

## リソース
<a name="resources"></a>

 **関連ドキュメント:** 
+  [AWS 総保有コスト (TCO) 計算ツール](https://aws.amazon.com/tco-calculator/) 
+  [AWSサーバーレス](https://aws.amazon.com/serverless/) 
+  [イベント駆動型アーキテクチャとは](https://aws.amazon.com/what-is/eda/) 
+  [Amazon S3 ストレージクラス](https://aws.amazon.com/s3/storage-classes/) 
+  [AWS クラウド製品](https://aws.amazon.com/products/) 
+  [Amazon ElastiCache (Redis OSS)](https://aws.amazon.com/elasticache/redis) 

 **関連する例:** 
+  [イベント駆動型アーキテクチャの導入](https://aws.amazon.com/blogs/compute/getting-started-with-event-driven-architecture/) 
+  [イベント駆動型アーキテクチャ](https://aws.amazon.com/event-driven-architecture/) 
+  [Amazon ElastiCache (Redis OSS) を使用して 100 倍効率よく Statsig を実行する方法](https://aws.amazon.com/blogs/database/how-statsig-runs-100x-more-cost-effectively-using-amazon-elasticache-for-redis/) 
+  [AWS Lambda 関数を使用するためのベストプラクティス](https://docs.aws.amazon.com/lambda/latest/dg/best-practices.html) 

# COST05-BP06 異なる使用量について経時的なコスト分析を実行する
<a name="cost_select_service_analyze_over_time"></a>

 ワークロードは時間の経過とともに変化することがあります。それぞれのサービスまたは機能のコスト効率は、使用レベルによって異なります。各コンポーネントについて予想使用量に基づく経時的な分析を実行することで、ワークロードのコスト効率性がそのライフタイム全体にわたって維持されます。

 **このベストプラクティスを活用しない場合のリスクレベル:** 中 

## 実装のガイダンス
<a name="implementation-guidance"></a>

AWS で新しいサービスや機能がリリースされると、ワークロードに最適なサービスが変化する可能性があります。求められる労力は、潜在的な利点が反映されたものである必要があります。ワークロードレビューの頻度は、組織の要件によって異なります。ワークロードにかなりのコストがかかっている場合、新しいサービスの運用が早いほどコスト削減が最大になるため、レビュー頻度が高い方が有利です。レビューの開始要因には、使用パターンの変化も挙げられます。使用量が大幅に変化した場合は、別のサービスを使った方がよい場合もあります。

 データを AWS クラウドに移動する必要がある場合、AWS が提供するバリエーション豊かな製品やパートナーツールを選択して、データセットを移行できます。データセットは、ファイル、データベース、マシンイメージ、ブロックボリューム、あるいはテープバックアップであっても構いません。例えば、大量のデータを AWS に対して入出力する場合や、エッジでデータを処理する場合、AWS の目的別デバイスのいずれかを使用して、コスト効果が高い方法でペタバイト規模のデータをオフラインで移動できます。別の例としては、より速いデータ転送速度が必要な場合、VPN よりも、ビジネスに必要な安定した接続性能を提供する直接接続サービスの方が安価な場合があります。

 さまざまな使用状況において繰り返したコスト分析を基にして、スケーリングアクティビティをレビューします。結果を分析して、複数のインスタンスタイプと購入オプションを使用したインスタンスの追加に合わせてスケーリングポリシーを調整できるかを確認します。設定をレビューして、最小限を削減してもユーザーリクエストを処理できる (ただしより小さなフリートサイズで) かを確認し、予想される高需要を満たすためにリソースを追加します。

 組織のステークホルダーと話し合い、[AWS Cost Explorer の](https://docs.aws.amazon.com/cost-management/latest/userguide/ce-forecast.html)予測機能を使用してサービス変更の潜在的な影響を予測し、時間の経過とともにさまざまな使用状況のコスト分析を行います。AWS Budgets、CloudWatch 請求アラーム、AWS Cost Anomaly Detection を使用して使用状況レベルのトリガーをモニタリングし、最もコスト効果が高いサービスをなるべく迅速に特定して実装します。

**実装手順**
+ **予測された使用パターンを定義する:** マーケティングや製品所有者などの組織と協力して、ワークロードに対して期待および予測される使用パターンを文書化します。これまでと今後両方のコストと使用量の増加についてビジネス上の関係者と話し合い、増加がビジネス要件に沿ったものであることを確認します。自社の AWS リソースを使用するユーザーが増える日、週、月を特定します。そのタイミングで既存のリソースのキャパシティを増やすか追加サービスを導入して、コストを削減しパフォーマンスを向上させる必要があります。
+ **予測された使用量に基づきコスト分析を実行する:** 定義された使用パターンを使用して、それらの各ポイントで分析を実行します。分析作業は、潜在的な結果を反映する必要があります。例えば、使用量の変化が大きい場合は、コストと変化を確認するために詳細な分析を実行する必要があります。つまり、コストが増えていれば、ビジネスにおける使用量も同様に増えているはずです。

## リソース
<a name="resources"></a>

 **関連ドキュメント:** 
+  [AWS 総保有コスト (TCO) 計算ツール](https://aws.amazon.com/tco-calculator/) 
+  [Amazon S3 ストレージクラス](https://aws.amazon.com/s3/storage-classes/) 
+  [AWS クラウド製品](https://aws.amazon.com/products/) 
+ [Amazon EC2 Auto Scaling](https://docs.aws.amazon.com/autoscaling/ec2/userguide/what-is-amazon-ec2-auto-scaling.html)
+ [クラウドへのデータ移行](https://aws.amazon.com/cloud-data-migration/)
+ [AWS Snow Family](https://aws.amazon.com/snow/)

 **関連動画:** 
+ [AWS OpsHub for Snow Family](https://www.youtube.com/watch?v=0Q7s7JiBCf0)